海外ではあえて日本の番組を見てみよう

 フィリピン・セブ島と言えば、短期間とはいえ元アメリカ領ということもあり、アメリカ文化が所々に残っています。分かり易い例では、左ハンドル車の右側道路走行、コーラやフライドチキンといった食生活、そして、嬉しいことに新作映画がアメリカと同じタイミングで封切されます。映画にはもちろん、日本語字幕や吹替などありません。英語を勉強しに来た留学生にとっては、実力試しにぴったりの娯楽ですし、日本より先取りで新作を見ることができるというお得感も得られます。

 そして、ケーブルテレビがあれば、テレビ番組もアメリカと同じものを見ることができます。海外ドラマの最新シリーズや、見逃した過去の映画が見られるのは嬉しいですし、ニュース番組で現状の海外事情を知ることもできます。学校からホテルに帰ってもリスニングの勉強ができる!と思うかもしれませんが、ここはあえて「海外で放送している日本の番組を見る」のもいいかもしれません。

 

日本語で読む英語

 海外に英語を学びに来ているのに、日本語の番組を見るなんて、もったいない!そう感じるかもしれませんが、実は思いもよらない効果的な英語学習ができるのです。

 それは画面下に表れる「英語の字幕」。こちらは英語圏なので、日本の番組が見たい現地の人や外国人向けに英語の字幕が出てくるのです。

 日本語音声を聞きながら、表れる英語字幕を短い時間でさっと読む。これは速読の反復練習のようなもので、英語を読む力を伸ばすのに向いています。

 また、字幕は短時間で正確な情報を伝えられるように翻訳されていますので、シンプルで無駄のない文法を目にすることができます。

 

日本語で知る英語

 そして、日本語の音声に対して出てくる英語の字幕を読むのは、読む力を伸ばすだけでなく、新しい発見を与えてくれます。

 例えば、とあるドラマの中で実際に出てきた台詞を紹介します。

 

 男性「ま、僕にはちんぷんかんぷんなんですけどね。」

 字幕 Its Greek to me, though.

 

 Greekは普通に訳せば「ギリシャ」という意味になりますが、なんと「ちんぷんかんぷん」という意味として使われています。ここで「え、なんで?」と思って調べてみれば、Greekは「ギリシャ語=解り辛いもの」という流れで「ちんぷんかんぷん」になったと判明します。直訳すると意味不明、でも理由が分かれば意味を成す。そんな面白い「英語の熟語」に気が付くことができるのです。

 ちなみにこの「日本語音声で英語字幕」は、日本に帰ってからもDVDなどで実践できますので、留学後の勉強方法としてお勧めいたします。

 

 留学生活で遭遇する「これなんで?」は、新しい学びのきっかけになります。時には教科書以外のものに目を向けてみると良いかもしれませんね。

 

 

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