CEFR(セファール)とは外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠で、語学のコミュニケーション能力別のレベルを示す国際標準規格として、欧米で幅広く導入されています。20年以上にわたる研究を経て、2001年に欧州評議会が発表しました。現在では、日本語を含む40言語で参照枠が参照枠が提供されています。
※CEFR(セファール:Common European Framework of Reference for Languages:Learning,Teaching,Asessment)
・CEFRは外国語の4技能を6段階で評価
CEFRは、外国語の4技能(読む、聞く、書く、話す)の習熟度および運用能力を「C2」「C1」「B2」「B1」「A2」「A1」の6段階で評価します。以下の通りです。
ここで1つ注意しなければならないことがあります。それは、CEFRは「試験」ではなく、「指標」だという事です。ではどのようにして自分のCEFRのレベルを測るのでしょうか?
次にCEFRレベルを測る方法についてご紹介します。
・CERFレベルを測る方法
具体的には下記のような表を使用します。これは文部科学省が発表しているものです。
例えば、英検2級を取得していれば、CEFRでいうB1~A2とみなすことができます。
CEFRに置き換えることで、自分の外国語のレベルを海外に行っても正当に評価してもらうことができますね。
・各資格、検定試験について
次にCEFRに置き換えることができる資格・検定試験をご紹介します。
【ケンブリッジ英語検定】
受験者数は世界130か国以上、年間250万人にのぼり、大学・企業・政府・省庁など20,000を超える世界中の機関に認定・活用されています。また、ケンブリッジ大学英語検定がCEFR(言語能力評価の国際指標)の開発に関与しており、CEFRとの整合性が高い内容になっています。
種類は5レベル8種類あり、自分の活用方法に合わせて選択します。
レベルと内容については以下の表のとおりです。
※for Schools バージョンについて
A2 Key、B1 Preliminary、B2 Firstの試験には、中高生の経験および関心に対応した試験内容のfor Schoolsバージョンがあります。通常バージョンとレベルの差や出題形式、試験結果の取り扱いに差はありません。
【実用英語技能検定】
試験問題は4技能(リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング)のバランスを重視し、日常生活からアカデミック、ビジネスまで、社会で求められる英語力を測ることができます。英検は小学生から社会人まで幅広い方が受験しており、入試活用や単位認定、海外留学、通訳ガイド試験での活用など様々なところで活用することができます。
各級とレベルについては以下の表のとおりです。
【GTEC】
小学生から社会人まで英語力が測定できるスコア型英語4技能テストです。3種類のテストがあり、レベル別に10タイプの問題タイプに分かれ、小学生から社会人まで継続的に英語力を測ることができます。海外を含め、多くの大学・短期大学等の入試でスコアが活用することができます。
【IELTS(アイエルツ)】
海外留学や研修のために英語力を証明する必要のある方、およびイギリス、オーストラリア、カナダなどへの海外移住申請に最適なテストです。イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドのほぼ全ての高等教育機関で認められており、日本の入試でも採用が広がってきておりその通用性の高さを証明しております。
このIELTSを目的にフィリピン留学、セブ島留学に行く方が近年増加しています。
テストタイプは2つあり、アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールがあります。
【TEAP(ティープ)】
主に高校生を対象とした大学入試を想定して開発されています。テスト構成は日本における「大学教育レベルにふさわしい英語力」を測るうえで適切な設計となっており、テスト内容はすべて大学教育(留学も含む)で遭遇する場面を考慮して作成されています。難易度の目安としては、英検®準2級〜準1級程度で、日本の高校生の英語を測定するのに最適なレベルとなっています。「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能を測ります。リーディング、リスニング、ライティングは解答用紙へ記入し、スピーキングは1対1の面接方式です。
【TEAP CBT】
TEAP同様、高校生を対象とした大学入試を想定して開発されており、大学教育で遭遇する場面を考慮して作成されています。TEAPとの違いはリーディング、リスニング、ライティングはコンピュータへ入力し、スピーキングは録音方式だということです。多様な機能を利用することにより、よりリアルな状況が設定でき、アクティブ・ラーニングの中心概念である、「思考力、判断力、表現力」に重きを置いた英語運用力の測定が可能になります。CBT(コンピュータのテスト)では、画像や映像と音声を同時に提示することにより、思考力や判断力を問うことができます。
※TEAP CBTを認定する大学も増えてきてはいますが、今のところTEAPを認定している大学が多いため、外部試験利用入試を考えている受験生はTEAPでの必要スコア取得を目指して受験するのがオススメです。
【TOEFL iBT】
「読む」「聞く」「話す」「書く」の英語4技能を総合的に測定するテストです。
大学・大学院レベルのアカデミックな環境で必要とされる英語力を測定します。
インターネットから配信される問題を全セクションコンピュータ上で解答するテスト形式です。自然科学、社会科学、芸術など幅広い分野の教養科目や学校生活に関する題材が扱われます。また、「読んで」「聞いて」その上で「話す」「書く」など、実際の留学生活を疑似体験するIntegrated taskという問題形式も含まれ、より実践的な英語力を測ります。また日本国内でも大学入試、大学院入試、単位認定、教員・公務員試験や国際機関の採用の場などでスコアの活用が広がっています。
【TOEIC L&R/TOEIC S&W】
日常英会話やビジネスシーンで使用する英語が多く出題されるのが特徴です。日本では主に就職活動や企業での昇進・昇給に役立つ資格として注目を集めています。
・TOEIC L&R
リスニングとリーディングのテストです。リスニングは4つのパートに分かれています。放送内容は、日常生活のごく一般的なワンシーンやビジネスシーンを題材にしたものが多く、コミュニケーション能力を重視しています。
リーディングは3つのパートに分かれており、文法力、語彙力、読解力が問われます。
・TOEIC S&W
スピーキングとライティングのテストです。スピーキングの試験は対面ではなく、パソコンとヘッドセットを使って受験します。前提として「グローバル社会」で活躍できるコミュニケーションツールとしての英語力を測定するテストであるため、内容も実社会が想定された話題になっています。
CEFRの表には載っていませんが、他にも英語能力を測る資格・試験があるのでご紹介いたします。
・その他の資格・検定試験
【GMAT】
MBA留学 (日本では経営学の大学院修士過程を修了すると与えられる栄誉ある称号を取得することを目的とした留学)のビジネススクールに入学する際に必要なテストです。Verbal(英語)、Quantitative(数学)、AWA(ライティング)、IR(英語と数学のリミックス)の4つのセクションからそれぞれ出題されます。GMATは英語を母国語とするネイティブスピーカー用に作られているテストです。留学生などの英語を母国語としない方にとっては難易度がとても高く、英語試験の最難関とも言われています。GMAT特有の単語を覚えなければならないためTOEFLやIELTSで高得点を取得している方でも、苦戦する方が多いです。GMATは英語力だけではなく、数学や分析能力など、MBAに必要な能力を示すためのテストのため、IELTSやTOEFLと比べて難易度が高いです。
【CASEC】
JIEM(株式会社教育測定研究所)が開発・運営を行う英語の検定試験のことです。受験者全員に同じ問題が出されるのではなく、個人の能力に合わせて出される問題が変わる、アダプティブ(適応型)なテストとなっています。問題に対して正解したか不正解かによって次に出題する問題のレベルが変わります。正解すればそれよりも少し難しい問題、不正解なら少し易しい問題となり、複数の問題に答えていくことで、英語力が測定されます。就職や転職などの採用、社内英語研修の効果測定ツール、あるいは人事考課の基準の1つとして社内留学・研修対象者の選抜として活用されています。
【CAT4】
CAT4はイギリスのGL Assessment社が開発・提供している6〜17歳の生徒を対象とした認知能力テストです。C=Cognitive、A=Ability、T=Test、4=Ver.4の略称として、CAT4と呼ばれています。通常の学力試験とは異なり、受験者の地頭や学習のベースとなる基礎的な力(言語、論理、記憶、空間把握など)を測るテストです。学校で学んだことがどれだけ定着しているか、年齢相応の学力が身についているか、ということではなく、受験者の将来の学業における伸びしろや成果の見通し=将来の可能性を把握するために設計されたテストです。CAT4では、学習に影響を与えると言われている以下4つの分野における生徒の思考能力を評価します。
・Verbal reasoning – thinking with words 言語的考察力
・Quantitative reasoning – thinking with numbers 数量的考察力
・Non-Verbal reasoning – thinking with shapes 非言語的考察力(形から推察する)
・Spatial reasoning – thinking with shapes and space 空間的考察力(形や空間から推察する)
テストはオンラインで受験します。問題はすべて英語で出題されます。テストは大きく3つのパートに分かれており、それぞれ2つまたは3つセクションで構成されています。
・CEFR(セファール)を基準に作られたフィリピンセブ島 セブナビ現地校 TAKE CEBU English Resort Business Park校の英語レベル分け指標を見る
TAKE CEBU English Resort Business Park(テイクセブイングリッシュビジネスパーク)校ではCEFR(セファール)の基準に基づいて全15レベルを設け、独自で留学生のレベルチェックテストを実施します。目標スコアを目指し、生徒と講師がOne Teamとなり、スコアアップに取り組んでいます。
また、フィリピンセブ島留学ではCEFR(セファール)指標を基に英語レベル判定を行っています。